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中田英寿はファンタジスタではない。

中田英寿の調子が上がってこない。
今季、セリエAに昇格してきた名門フィオレンティーナ。
開幕前はチームの軸として、熱狂的なサポータに大きな期待を持って歓迎された。
しかし、その大きな期待は今、大きな失望へと変化しつつあるようだ。

10番という、ヴィオラにとっては特別な番号を貰った中田。
過去のヴィオラの10番は、素晴らしいファンタジスタ達ばかりだ。
ゆえに中田に対するサポーターの要求も、必然的に高い。
中田に求められているプレーは、試合を決定付けるゴールであり、パスだ。
つまり、チームが駄目でも中田の出来次第で、負けゲームも勝ちゲームにできる。
そんな【スペシャル】なプレーを要求されている。
理不尽だとは思うが、過去のヴィオラの10番は皆、同じようにこれを求められ、
また結果を出してきた。故に、ヴィオラの10番は特別なのだ。

しかし、今の中田はどうだろうか?
ペルージャ・ローマ時代のような、切れのあるキラーパス、ゴールに直結するようなプレーが殆ど見られない。
確かにボディバランス等は、世界で戦えるレベルにあるのだろうが、今の中田にはそれしかない気もする。
廻りとの連携や信頼関係等もイマイチの様だし、今の中田には残念ながら合格の判を押すことはできない。
今のパフォーマンスのままでは、日本代表にも中田のポジションは無いだろう。
中田の適正ポジションは、やはりボローニャでマッツォーネが起用した2.5列目が一番なのかもしれない。

ヴィオラのサポーターが求めるトップ下はファンタジスタだ。
けれど、中田はトップ下はできるがファンタジスタではない。
このギャップは非常に大きい。

残りのシーズン、ゾフ監督が中田をどう使っていくのかに注目したい。

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