Spectacle Football
サッカーは、ボールを足で扱い、ゴールに入れる競技だ。
非常に単純な競技なのに、チームによって面白かったり、眠くなってしまうような試合もある。
では面白いと思わせる試合の要素は何か?
まず、ひとつは積極的にゴールを取りにいくという姿勢。
当然、サッカーのクライマックスはゴールをした瞬間である。
できるなら、その瞬間は多いことに越したことはないが、あまり多すぎてもゴールの重みが無くなってしまう。
だから、サッカーは3-2のスコアが一番面白いと言われるのだろう。
つぎに、個々の能力がみせる華麗な技術。
サッカーには組織で発揮する技術と、個々に発揮する技術とがある。
前者のほうも、それなりに能力が求められるのだが、いかんせん見ている側にとっては分かりづらい。
後者の方は、その組織の技術を個人の技術が上回るということである。
例えば、相手がオフサイドトラップ(組織の技術)を掛けてきたとしよう。
そのオフサイドトラップを個人技で破壊できゴールに繋がったたときの、爽快感は一つの醍醐味だ。
勿論、その他にも、ドリブルとかフリーキックとか幾らでも堪能できる瞬間はあるけど。
分かりやすく言えば、ユベントスのサッカー。
あのチームは、個人技よりも組織の力が非常に強い。
カペッロの戦術もあるのだろうが、個人で崩す局面というのはとても少ないように思う。
印象としては、凄く手堅い試合運びをするチーム。
それに、ポジション別に戦術理解度が非常に高く、誰が入ってもガクンとチーム力が落ちない事も強みだろう。
それと逆なのはレアルマドリー
戦術に個人を当てはめるのではなく、銀河系と言われる程のスター選手をかき集め、個人の力を発揮する為の戦術を取っているチーム。
まず戦術ありきのユーベとの真逆のチーム。
個人個人はスーパースターの集団なので、今更何も言う事は無い。
けれど、かみ合わなかったときには悲惨な結果になってしまう。
それをかみ合わせる為に、戦術といううものがあるのだが、個性豊かな選手ばかりだと自分のやりたいようにやってしまう傾向もあり、浸透するまでに物凄く時間が掛かる。未だに、ギクシャクしているのはこの辺に問題があるからだと俺は思う。
個人も組織もしっかりした理想のチームが今ある。
バルセロナ。
現時点でのクラブチームとしての理想形。
そう思う人は少なくないだろう。
一時期に少し低迷はしたものの、現在は、世界で一番面白いサッカーをするチームだと思う。
ロナウジーニョ・エトー等の個人技と4-3-3のシステムを効率的に行うこのチームは、強さだけでなく、サッカーの魅力を十二分に伝えてくれている。
バルサだからロナウジーニョも生きるし、ロナウジーニョがいるからバルサも4-3-3のシステムを最大限に生かすことができるのだろう。
もし、ロナウジーニョがユーベにいたら、これほど自由に出来ないだろう。
もし、レアルにいたら個性の中に埋没し、これほど自由にできないだろう。
戦術は選手を生かし殺し、そして選手は戦術を生かし殺すことが出来るのです。
その戦術と選手を選択するのは監督です。
ここに監督としての思想や哲学が入り、チーム形成に大きく影響を及ぼすのでしょう。
サカつくの様にはいかないワケだ・・・。
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