資格商法と俺③
仕事を終え、ビールを飲みながらTVを見る。
1日の終わりを実感する時間。いわゆる安らぎの時間ってヤツ。
その貴重な時間に、電話がなった。
なった瞬間にピンと来た。
ヤツだ!
電話に出ようとする妻を制止し、俺が電話に歩み寄る。
電話機のディスプレイには、予想通り03から始まる電話番号が映し出されていた。
遂に対決だっ!
息を呑み電話に出る。
「もしもし」
「あ!○○さんのお宅ですかぁ?昼間お電話したものですがぁ!」
ハイハイ。その甲高い胡散臭い声。忘れてませんよ。
こっちが何も知らないと思いやがって・・・。
まぁ、とりあえず話は聞くか・・・。
「あ。昼間はどうも」
あたりさわりない返事を返す。
すると世間話を経由して
と会話がスタート。
「○○さんおめでとう御座います!実は凄い資格が取れる権利に○○さんはご当選なさったんですよ。当社は国土交通省指定の・・・。」
などとお役所の名前をだしつつ、こちらの気を引こうとしています。
大体そんなもんに応募もしてねぇし・・・。興味もない。
俺はハナクソをほじりながら聞いておりました。
「はぁ・・・。そうなんですか・・・」
「で、ですね、この幸運を是非、生かして頂いて資格取得にチャレンジしていただきたいんですよ!○○さんの将来に必ず役に立ちますよ!企業もこの資格を有する人を今、欲していますから。ちなみに当社の教材で受験された方は8割の方が合格されてるんですよ~」
「なるほどね~。でも俺頭悪いし・・・。」
「大丈夫です!当社の教材で合格率8割ですよ。最初は皆様そうおっしゃいます!」
「ふ~ん・・。でその教材ってのは幾らなんすか?」
「ハイ!とりあえず教材は、18ヶ月のご契約です。毎月15,000円で1冊教材をお届けいたします。」
月1万5千円の18ヶ月・・・・。27万かよ・・・。払うわけねーじゃん。そんな大金。
続きは次回。
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